利用サービス:pluscomm

『pluscomm』のAPIを活用して、
コロナワクチン用冷蔵庫・冷凍庫の
IoT温度監視システムを強化

株式会社ハピクロ様 上記画像はグループ会社 株式会社ネクストジェンの創立20周年記念イベントで
ご登壇いただいた時のものとなり、許可を得て、掲載しております。
取材日:2021年11月 ※掲載している情報は、取材日時点のものになります。

株式会社ハピクロ様には、コロナワクチン用冷蔵庫・冷凍庫のリアルタイム温度監視システムに『pluscomm』の電話通知機能APIを組み込んでいただきました。
代表取締役 社長 中田 佳孝様に『pluscomm』採用に至った経緯、ソリューションの詳細、他社のCPaaSと比較して良かったところなどのお話を伺いました。
※グループ会社であるネクストジェンの20周年記念イベントでご登壇いただき、お話を伺ったときの内容を記事に起こしました。

コロナワクチン集団接種会場の
保管用冷蔵庫故障によるワクチン廃棄

コロナワクチン三回目の接種というのが今後出てくるのかと思いますが、実は集団接種会場用の冷蔵庫というのは度々故障しておりまして、多い時では、1,000回分以上のワクチンを廃棄するというようなケースもあります。
実は、昨日と一昨日も福岡県で施設の停電によって、冷蔵庫が止まってしまい、ワクチンが廃棄されました。

■ 2021年6~7月の全国コロナワクチン廃棄件数

※ 以下の画像や表は横にスクロールしてご覧ください。

発生日 場所等 原因 廃棄量
2021/7/30 秋田県A市 冷蔵庫故障 1,740回分
2021/7/28 広島県B市 冷蔵庫故障 48回分
2021/7/19 佐賀県C市 冷蔵庫不具合 126回分
2021/7/15 広島県D市 冷蔵庫故障 96回分
2021/7/9 愛媛県E市 冷蔵庫故障 60回分
2021/6/23 京都府F市 冷蔵庫故障 70回分
2021/6/5 福岡県G市 冷蔵庫故障 114回分

そこで、北九州市でも保管用の冷凍庫・冷蔵庫が正しく稼働しているか常時監視する必要がでてきました。

北九州市のコロナワクチン接種会場は、17会場、冷蔵庫・冷凍庫22台あり、それらを常時監視するシステムの要請があり、冷凍庫・冷蔵庫温度監視システムを提供することになりました。

「FOOD CAPTAIN(旧:HACCPPy)」で多拠点の冷蔵庫・冷凍庫温度の
リアルタイム一元監視を実現

コロナワクチンの監視は委託事業者によって管理されています。ただ、管理は24時間ではなく、コロナワクチン接種会場が開いている時だけ、人の目で監視されていました。

そこで、元々当社が飲食業の衛生管理向けに提供していた冷蔵庫の温度監視IoTシステム「FOOD CAPTAIN(旧:HACCPPy(ハサッピィ))」を多拠点向けに、リアルタイムに24時間監視できるようにカスタマイズし、複数拠点で管理されるコロナワクチン用の温度監視システムを開発しました。

※ 以下の画像や表は横にスクロールしてご覧ください。

FOOD CAPTAIN(旧:HACCPPy)」は、コロナワクチン保管用の冷蔵庫・冷凍庫に温度センサーをつけて、温度データを無停電電源の通信機でクラウド上にアップし、異常が検出された場合に担当者にメールやLINE、Slackで異常通知連絡をするシステムです。

システム画面イメージ

※ 以下の画像や表は横にスクロールしてご覧ください。

センサーと設置イメージ

実際の接種会場で使用されている冷蔵庫は、コストと調達時間の観点から、医療用などではなく、家庭でも使用される市販の冷蔵庫が使用されています。

温度センサーレンジャーシステムズ製

  • 防塵、防水
  • 電池寿命:約3年
  • 計測可能温度帯:-50〜150℃

通信機レンジャーシステムズ製

  • 携帯通信網(LTE-M)での通信
  • センサーとはBluetooth通信
  • 1拠点あたり1個必要

機材設置イメージ

異常発生時にメール通知では気づかない

冷蔵庫監視を始めてすぐに問題が発生しました。監視はうまくいくものの、ワクチン用冷蔵庫・冷凍庫に異常が発生した場合に、誰かが駆けつけなければなりません。異常発生時の通知はメールで送られます。しかし、就寝中などで担当者が気づかないというケースが発生したのです。幸い他の担当者が気づき、事なきを得ましたが「メールやLINE、Slackなどのコミュニケーションツールでは、監視異常発生時の通知に向かない」ということが分かりました。そこで『pluscomm』を利用することになりました。

『pluscomm』サービス利用で
電話通知を実現!通知見落とし回避!!

コロナワクチン監視システムで異常があった場合に、『pluscomm』のAPIを呼出し、『pluscomm』側の指定電話番号への発信という機能と音声の自動合成サービスを使って、「通知したい内容」と「通知先」をAPIで呼び出すだけで、ただちに各担当者の携帯電話に自動発信し、さらに音声合成でどこの会場の冷蔵庫・冷凍庫に異常があるかを知らせることが簡単にできるようになりました。

2021年8月から本稼働し、現在も問題なく監視継続中。電話通知は翌9月に導入し、異常があった場合は各担当者に電話で通知が行われています。 今では、当社の衛生管理システム「FOOD CAPTAIN(旧:HACCPPy)」の標準機能として、電話通知機能を取り入れ、飲食工場や飲食店向けの冷蔵庫・冷凍庫監視システムとして活用しております。

※ 以下の画像や表は横にスクロールしてご覧ください。

他社サービスも比較検討した中で『pluscomm』を選んだ理由

APIの呼び出しだけで、電話発信と自動音声合成ができるという点が決め手でした。
ひとつのサービスでワンストップで緊急時の通知が実現できるところはいいですね。
機能追加の開発期間は3日程度でした。
例えば、業務フローに電話通知を加えたい場合など、『pluscomm』を利用して簡単に実現することができます。

他社のCPaaSと比べて良かったところ

  • 電話回線の開通がものすごく早いです。
  • 窓口対応がしっかりしていて丁寧です。
  • サービスのUIがシンプルで分かりやすい。

担当者からのコメント

弊社『pluscomm』APIサービスをご採用いただき、ありがとうございます。

利用いただく皆さまのお役に立てて何よりです。

今回のご相談のご利用シーンにおいては、一刻も早く対応しなければならないという想いが ありました。メンバー一同、すばやく趣旨を理解し、ご迷惑がかからない様対応した結果、ご相談からご利用開始まで最短でご要望にお応えお答えすることができました。現在も無事に稼働していることに安堵しております。 今回使用したのは「発信API」で、ハピクロ様のベースとなったアプリケーションからAPIにて発信情報をいただき弊社プラットフォームにて発信、的確なガイダンスを流して 終話するというプロセスです。また弊社開発ツール(Visual designer)を利用してガイダンスは自由に変更して活用いただいています。

弊社では、稼働状況を確認しながらアプリケーションの正常稼働をサポートしております。

中田様、ありがとうございます。
引き続き、より良いサービス提供をサポートさせていただきたいと思います。

株式会社ハピクロ様株式会社ハピクロ(hapikuro & co.)様
「地域課題・事業課題を専門知識とITで解決するソリューションベンダー」として、福岡県北九州市を拠点に活動。主に、飲食業界、保育業界向けのIoTソリューションを提供しています。
株式会社ハピクロ
https://hapikuro.com/リンク

所在地:
北九州市八幡西区八千代町3-16

pluscommやアプリケーションの導入事例