CS(Customer Satisfaction)とCX(Customer Experience)。
どちらも企業のブランド価値と売上を向上させる施策です。しかし導入方法を間違えると逆にブランド価値を棄損し、売上の減少を招くことになりかねません。
今回はCXとCSについて、あふれ呼対策.appの活用シーンで解説してゆきます。
今求められるCX(顧客体験価値)向上とは
CX(Customer Experience=顧客体験価値)とCS(Customer Satisfaction=顧客満足)。どちらも企業のブランド価値と売上を向上させる施策です。しかし導入方法を間違えると逆にブランド価値を棄損し、売上の減少を招くことになりかねません。
CXとCSの正しい理解と効果について解説します。
最初に関係する調査をご紹介します(日経XTECH様の記事からの引用です)。
最もよく採用されているCX戦略の順位
- 「タッチポイントの改善」(コールセンターなどの活用):44%
- 「接触した顧客に対し、シームレスな体験を提供」:39%
- ライバル他社が提供できない「唯一のエクスペリエンス」を顧客の提供:14%
成功率が高い順番
- ライバル他社が提供できない「唯一のエクスペリエンス」を顧客の提供:56%
- 「接触した顧客に対し、シームレスな体験を提供」:24%
- 「タッチポイントの改善」(コールセンターなどの活用):18%
記事は更に「タッチポイントの改善だけではなかなか『利益』を出せない。顧客に一貫した体験を届け、さらにそうした体験をユニークなものにしていくことで利益を得られる」とあります。
「CX(カスタマーエクスペリエンス、顧客体験の改善)」は重要だ。ある調査によると成果を上げている企業は4社に1社しかな…
CXとCSの違い、でも目指す目標は同じ
最近コンタクトセンターに求められるCX。同じような用語にCSがありますが、どちらも企業ブランド価値と売上の向上を目指す施策です。一体何が違うのでしょうか。
CSはどちらかと言えばお客様窓口部門の対応を変えるなど、部分最適化のイメージが浮かびます。
しかし部門を絞ってCS向上策を導入した場合、お客様にとって良かれと思った施策が逆効果となるケースが生じます。
以下はコンタクトセンターの問合せ部門によく使われるCS向上施策の一例です。主にシステムと人材に投資が行われます。
- 説明シナリオを充実(システム)。
- FAQシステムの導入(システム)。
- 会話の応対レベルを均一にする(教育)。
さて、この施策でお客様への応対は十分なのでしょうか。
CXとCSの違いがわかるケーススタディ(A社とB社)
読者の皆さんはA社のような、こんな経験をしたことはありませんか?
- お客様がA社の製品の使い方がわからず、問合せ窓口へ電話する。
- オペレーターがお客様から問い合わせの電話を受ける。
- オペレーターが使うFAQに回答が網羅されていないため、担当部署へ転送が必要。
- オペレーターはお客様に回答できる担当部署に転送するご了解を得て、担当部署へ繋ぐ。
上記の手順はコンタクトセンターでは一般的な応対です。しかし一歩間違えると、こんな感情がお客様に生まれます。
- 「転送したら、急に電話の応対が横柄になったなぁ」
- 「え、また同じ説明をするの?」
- 「説明内容が難しくて、よくわからないなぁ」
もちろん素晴らしい応対をしてくれる企業もたくさんあります。
- こちらはB社へ電話をしたときの感情です。
・「オペレーターが丁寧にわかりやすく解決してくれた。」
・「途中で電話が転送されても、繰り返し説明することなく丁寧な応対で解決できた。」
・「この会社なら安心だ。次に買うことがあったらB社製にしよう。」
A社とB社でわかるCXとCSの違い
A社とB社も目指す目標は同じです。
企業ブランド価値を高めて、お客様の満足を得て、更なる売り上げ拡大を実現することです。
しかし結果に違いがありました。
A社:部分最適(CS施策の部分最適)⇒お客様にとって当たり前なこと。
B社:全体最適(CX施策で全体最適)⇒お客様がファンになりリピーターになった。
B社はお客様への応対を全体最適化(CX)することで目標を達成することができました。
CSとCXに役立つ『あふれ呼対策.app』導入 Before/After
それでは通販会社を例にあふれ呼対策.appを使ったCX向上施策を見てみていきましょう。
- この通販会社はオペレーター評価基準を売上金額にしています。
- オペレーターの応対スキル(応対能力、製品知識、FAQの蓄積)は中間レベルとします。
Before:通販会社の『あふれ呼対策.app』導入
先ほどのお客様への応対について、オペレーター任せでCS向上施策を実施します。
- オペレーターは待ち呼を気にしながら受電。
- 注文受付時にお客様から回答できない製品の質問を受ける。
- FAQに回答が用意されていない。
- やむを得ずスーパーバイザーへ転送。
- スーパーバイザーも回答不能で、お客様にお待ちいただき、回答可能部署へ電話を転送。
After :通販会社の『あふれ呼対策.app』導入
- オペレーターが別のお客様応対で、お客様のコールを受けられない。
- あふれ呼対策.appがIVRでコールバック先と用件を録音。
- オペレーターはお客様への回答を、社内の協力を得て準備。
- オペレーターは“コールバック”リストに沿ってお客様に連絡。
『あふれ呼対策.app』導入後は、お客様応対がガラリと変わります。
- CS効果:お客様を待たせない。
- CX効果:コールバックでお客様に丁寧な回答をする
まとめ
今回は『あふれ呼対策.app』がCXとCS向上施策に貢献できることを説明いたしました。
『あふれ呼対策.app』は、お客様を待たせないことでオペレーターの心理的な圧力を低減させる効果もあります。
CXとCS向上は、社員全員が、フロントの最前線にいるオペレーターをサポートする役割を常時意識し、連携してお客様の応対に向き合うことで更に高まります。
アクロスウェイの『あふれ呼対策.app』はCXとCS向上に貢献します。
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あふれ呼対策.app
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